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カウンターは2006/12/1より設置

Zくん(from デイリーポータルZ)

 
献血と名古屋グランパスが好きな図書館司書の日々(誤変換多数)。
フリーター、家を買う。/有川浩

有川さんの去年出た作品を読みました。

就職して数ヶ月で仕事をやめた主人公。暫くはバイトを転々としていたフリーター生活を送っていたが、家族に重大な問題が発生する…主人公は変わらざるを得ない。が、金は無い、経歴も無い。さあどうする?というお話。

うむ。相変わらず安心して読めるねえ。有川さんの作品の中ではかなりトーンの重い展開がいくつかありますが、まあそこはあり皮作品。ハッピーエンドが準備されている作品だからその辺は安心。

厳密言えば「フリーターが家を買う」という話ではないのですが。まあそこは物語の本題とは意外と関係なかったりする。物件探しで色々ページを割くかと思ったら意外にあっさりしてたよなあ。
どちらかというと「働いて家族を支えるってのはどういうことなのか」「すねかじりが稼ぎ手になるにあたっての成長」といったお話でしたね。

やっぱり有川作品って「現実こうなったら良いな」と読んだ後思えるスカッとする話だけど、ああ、自分もがんばんなきゃって思えるところが魅力なんだし、文章も一気に読みきれるように、倒置法を多用した勢いのいい文章でかかれてます。で、文章で大体のことは説明されているので分かりやすく、行間を深く読む必要は無い…で、かなり大仰な心情や会話表現、ベタ甘恋愛ももりこんでマンガチックな楽しみもありつつ。
…それを狙って書いてる。もう、現実ベースのファンタジーってな、そういう物語を作らせたら職人クラスだなあ。
だけども取材やらは裏打ちしておいて、現実の地味でめんどい所はあえて書いてない所もありつつ。これはある種のプロ意識。娯楽小説です、文学や直○的なそこそこ重厚感を求めてる人は他所へどうぞ、ってことなのかも。

| 日記・たわごと | 00:39 | comments(0) | trackbacks(1) |
カーリルについて、図書館の中の人の感想。

先日からサービスの始まった「カーリル」。
http://calil.jp/
こんなサイト。日本最大の図書館蔵書検索サイトとうたっており、お住まいの近くを中心とした3つの図書館のOPACを登録、簡単にその図書館の所蔵情報が分かるというもの。デザインはポップ、amazonと連携しているので、多くの本は書影も表示できます。
で、はてなブックマークで1500件を超えるブクマがつきました。

で、図書館の中のヒト的感想を書いてみます。あくまで個人的意見です。組織の人としての意見はこういうとこで書いてもどうしようもないしなー。

OPACに光を照らしてくれて有難う!ってのが第一の感想です。
インターフェースとして分かりやすいし、デザインもポップ。アマゾンとの連携のさせ方も巧い。一部図書館がやっている(いた、になるのかな?)けど、アマゾンとの連携は、どうしても企業活動との兼ね合いから、自治体内の書店を優遇せざるをえない公共図書館が二の足踏んでいた部分だから助かるというのが正直なところですし。ビジュアル面って大事だなってつくづく思うなあ。

で。できることなんですけど。
都道府県レベルの図書館資料の一括検索だと40を超える都道府県で既に実装されているし(大体都道府県立図書館のサイトに検索システムが設置されているよ)、でもこの点カーリルは県域を超えた串刺しが出来るのはいいよね、東京・大阪圏は住まいと勤務先が県境越えてナンボだろうからなあ。
あと都道府県立の図書館と、政令指定都市立の図書館の資料の一括検索もできる国会図書館のつくっている「ゆにかねっと」という検索システムが既にあります。http://unicanet.ndl.go.jp/psrch/redirect.jsp?type=psrch

県域とか、規模大きいとかいう縛りはあるけど、3つの図書館システムを登録、どころじゃない検索は既にできてるのだ。ウィッシュリスト的なものはシステムで管理しなくても皆メモなり何なりで管理してきただろうしなあ。
けど従来の複数図書館をまとめて検索できるシステムが知られていないのは、図書館側の広報ベタにある。
市の図書館しか使わない人は県立のページに行かないし、
市の図書館の職員が窓口で「県域のサービス」を積極的に案内する義理と余裕が無いのかもしれないし。性質の悪いところだと「相互貸借の仕事が増えるの嫌だし」とか思ってそうだし(そんなところは少ないことを祈りたいところですが)。でもね、現場の人間は、「こんなの既に出来ていること」と無視するのは良くないよ。
何故1000件以上のブクマがついたのか考えないと(ブクマって何?とか言わない)。それまでOPACの存在さえ知られていなかったのかも知れないよ?やれることを可視化できていなかったって事でもあるんだからね。

あと、少し内情を言えば多くの図書館は金が無い。
本を買うのもカツカツなのに、ましてやシステムにもそんなにお金が掛けられないから、デザインは業者の持ってきたパッケージソフトを使わないと予算オーバー。独自でソフトを作ってもらうような公共図書館はごくごく一部で、パッケージベースに図書館それぞれの運用にあった手を加えてる、ってのが実情。だから似たり寄ったりのデザインなのです。
業者の作成するパッケージシステムは、「パッケージ」だから大幅な手直しするには金が要るからなかなか難しいし(システムに弱い人しかいないとこは殆ど業者の言いなりだ)、手堅いデザインじゃないと上司のOKが出ない(それが公というものなのです、残念なことに)。ネット上のボリュームゾーンに受けるデザインであるカーリルのポップさが有りがたいのです。図書館はもっとポップなイメージを持たせてもいいと思うんだよなあ。ちょっと垢抜けない、今のような図書館だからいいんだ!って人も一定の割合いるのは分かってるんだけど。

次はここ頑張って!ってところ。
話題の作品はアマゾンから引っ張ってきてるんだろうけど、マンガやアニメ系の書籍は引っ張ってこられてもなあ…。こういう本は他の図書館にあることがわかっても、取り寄せできないことが多いしね。これまた内情ネタですが、マンガは取り寄せ依頼をかける図書館も掛けられる図書館もゲンナリしてると思う。
ずっと貸出中でいつになったら取り寄せできるか分からないけど、定期的に取寄先の状況をチェックせざるを得ない、かといって利用者の希望に「ダメです」とも言い辛い(図書館の存在理由には「知る権利」とかあるからね)けど、買っちゃうと館全体の収集方針とズレるし「なんであの作品は買ったのにこの作品は買ってくれない」と言われるのが怖い依頼側。「貸出数」という数字実績をよくあげてくれるマンガが1ヶ月他所の図書館に取られるのが嫌な、貸出側。それぞれゲンナリということです…。

あと、ジャンルに「カレンダー・ポスター」「学習参考書」「アダルト」とかあるけど殆どの図書館には無いと思う…。amazonから引っ張ってきているから仕方ないのかな。
あとはちゃんと各図書館のOPACの検索結果に飛ぶように仕向けて欲しいのと(今はtwitterのアカウントにエラー報告が寄せられてるところから修正してるようです、ゆくゆくは全て修正されるでしょうけどね)、近くに無くてもその地域の都道府県立のOPACはエリア内の図書館扱いにして、検索範囲に入れて欲しい。取り寄せれば読めるんだからさ(一部の県立は予約の受け取り場所に市町村の図書館が選べるし)。市町村図書館に無い本を提供するのが都道府県立図書館の役割だし。

辞書事典等の参考図書は無理とか、新刊やベストセラーの取り寄せは難しい、とかの条件は明記しておいて欲しいけど、住まいの近くに無くても他の図書館から本が取り寄せできる(送料が発生することがありますが…負担率などは図書館によりけりです)ってのも大々的に書いちゃって良いんじゃないかな。知らない人、結構多いし。はてブのブコメみても「よその図書館にあっても行けなきゃ意味無いじゃん」みたいな意見が結構あるしね。 

あとは「公」が大手を振って出来ないサービスを提供していってほしいところ。しずくラボとコラボれば面白い化学反応が起きそうな予感がします。

あとは、ゆにかねっとでは国会図書館にしか無い本に取り寄せ依頼が掛かった。だけど、図書館の中でしか読めない国会からの取り寄せでは申込者の希望に添えない、買うにも既に絶版だ、全国の都道府県の横断検索を一つ一つあたって出てこなかったら悲しいけどやらなきゃなあ…という状況で困っている図書館員の手間を省ける仕組みをつくると図書館で働く人は大助かりなんじゃないでしょうか。

とにかくがんばれカーリル!もし某業界団体に無視されても気にするなカーリル!

| 図書館 | 02:26 | comments(0) | trackbacks(2) |
異邦人達の慰め/イアン・マキューアン
イアン マキューアン
早川書房
---
(1994-03)

マキューアンがお気に入り作家入りしたので、昔の早川から出てる作品群(背表紙真っ黒、タイトル白抜きで、図書館の棚に並んでると目立つ。でもちょっと古いから書庫に行ってるのが殆どかなあ) を読んでみることに。手始めにブッカー賞候補になった、この作品を。

イタリアのヴェニスを髣髴とさせる街へ旅行にやってきた恋人二人(男はかなりの美青年)。そこで夜道に迷ったとき、カルロスという男と出会う。なぞめいた過去を話した彼は、その後も二人に街で出会い、二人は彼の家に招待されることになるが、それ以降は…。

というお話。サスペンスと性の要素が強めです。あと話の雰囲気が最初と最後で全然違う。
読みおえた後に寝たら、そのとき悪夢を見ました。嫌な感じが尾を引いたのか。いやあこんなに淡々と異常な展開に持っかれたら悪夢も見ますよ(マキューアン本人にはサイコ的な怖さを書いているつもりは無いと思う、多分)。拠り所ってものの少ない旅行って怖いモノなのだよ、って思っちゃうなあ。

で、マキューアンって初期はこんな内容の作品も書いてたのねえ、とも思いますが、それ以上にこの時から表現がこれでもか!ってくらい繊細だ!って思ったですね。情景のみならず、空気のにおいたつような、街の雰囲気、そして絶えず聞こえる何らかの「音」を文字で表現する能力は素晴らしい。初期の作品でここまでできてるんですか!ってね。
男と女、服従と共同、夫婦と恋人、定住者と旅行者、暴力と口論、といった対比が「愛の形」をもって表現されているところが文学的であります。やっぱいいわマキューアン。なんか、「行き着くべき作家」って感じかも。
| 読書 | 01:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
にじんだ星をかぞえて/上原隆

上原隆さんの最新著作。
上原さんの定番・市井の人々への取材ルポです。

「人生の主人公は自分自身」なんてよくいいますよね。そりゃそうだ、他人には、なれないんだからね。でも、上原さんの本を読むと、この言葉が何か別の意味を持って感じられます。
「色んな人生の主人公が、この世の中にいる」と。
物語ではなく、上原さんの取材する人は皆現実にこの日本で生きている人。
この「生きている」ということから生まれる質感が、圧倒的に物語のそれとは違うのだ。その辺をサラリと抽出する上原さんもさすがのものです。

何ともいえない、他人の人生の「つくりもの」ではない、手触り。それは、「凶悪犯罪」」の背景を見知った時にも感じる、何ともいえない底冷えがするものでもあります。生まれた環境、本人の産まれもった才覚で、人生かくも変わるのか、とね。そして、当たり前なんだけどやり直しがきかないのだね。そこでいかに「いい人生」をおくれるのか…うむ。

個人的には早朝の上野公園を描いた『ようこそ、「老人の王国」へ』が好き。あとはこの本のトリとなる「同級生」。人生の折り返しはマダだけど、過ぎるとこういうことが増えるのかも、と思うと切ない。

「現実」って一つだけど、その人の数だけあるのかなって、そんなことを上原さんの本を読むといつも感じます。

| 読書 | 23:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
開幕は毎年強いんだぜ!/アウェイ・G大阪戦
2点目直後
↑一番左MOM。左から二番目、ミドルをほめるしかない。一番右、いいげんにして!
ちなみに4と16がガッチリやってる瞬間であります。

さて、もうおとといの事になりますが、開幕戦・アウェイ万博に行ってきました。
ゴール裏通い始めてからは、初めてのアウェイ開幕。で、実は初の万博行き。太陽の塔から思った以上に近いところにあるんだねえ。スタ屋台は羨ましい限り。試合終了後もガッツリ営業してるのもいいなあ、って思ったよ。胃腸の調子が今ひとつだったので堪能できず残念だ。

試合がはじまってから暫くは、やはりガンバにボールを回されましたが、こちらも思った以上に4-3-3が機能していた。プレシーズンとかまったく触れずにここまできたので、これは驚いた。玉田、金崎が躍動しますなあ。小気味よさは一昨年のチームのそれを彷彿とさせますね。
得点はケネディの落としたところを玉田!これで波に乗れるかと思ったら、岡田正義主審の珍ジャッジのお陰で試合流れがおかしくなりかける。で、ボールがタッチをわってゴールキックかとガンバイレブンも含めて戻りかけていたところをコーナーキック扱いになったのから二川の綺麗なミドルで失点。あれは楢崎でも取れないわ。
そこからはお互い持ち味を出しつつ前半戦を終了。審判も謎ジャッジを連発(名古屋サポもガンバサポも審判にブーイングしてたよ)。特にメインスタンド側の主審は明らかに変だったように思うんですが。いやあ、金崎スゲエ!あの体の使い方と突破力は魅力的だわ。パスも良いし。三重県人としては地元の星ですから!

後半はやはり既に2試合公式戦を闘っているガンバの疲れが先に出たのか、こちらが押し込むシーンも増えてくる。この辺から金崎が右サイドからゴリゴリと突破にかかってくる。その成果が生まれて、こぼれ玉をケネディが押し込んで勝ち越しー!そのあとはまた二川のミドルがきたけど、ポストに当って助かりました。その後は大きなピンチも1つ2つはあったけど(平井の空振りとか)、勝利。
ガンバとまともにやりあって(+アレなジャッジ)で、勝つなんて。スゲエな。これで熟成度高めていったら、もっと凄いことになりそう。

でもホーム開幕戦の日は仕事で豊田に行けない…残念無念。
| 日記・たわごと | 00:47 | comments(2) | trackbacks(0) |
初夜/イアン・マキューアン
イアン・マキューアン
新潮社
---
(2009-11-27)

現代英国文学の旗手、イアン・マキューアン。
以前読んだ「土曜日」がとっても良かったので、最新作のこちらも読んでみることに。
マキューアンの魅力は神経質なまでの心理描写、そして、眼に浮かぶような情景描写と聞こえてくるような音の描写です。この作品も流石の一言。丁寧に丁寧に心のひだと、時間の流れを描いています。

で、描かれたのは、1962年のある一夜を中心とした物語。
数時間を中心に語られる、二つの人生のお話、ともいえます。
まだ、いわゆる夜の営み(って書くと余計やらしいな)のことを他人に話すのははばかられていた時代。その時代に結婚をした男女がいた。その男女の初夜の出来事です。物語の上で濃密に流れる数時間。しかしその数時間は人生において大きな意味を持つ数時間でもあった、と。そういう話。
この数時間の間には、2人の生い立ちや、馴れ初めや、エピソードなどが織り交ぜられます。どうして
そういう性格なのか、どういった時代なのかといったところが丹念に描かれておりまして素晴らしいですなあ。

恋愛小説なのに、どちらかに「感情移入」することが出来ないように描かれており、まあなんと言うか、ウキウキするところが無いのですが、むしろそこがいいです。
で、その分岐点になる夜に何が起きたのか…それは書けないなあ。
気になる方は読んで確かめてみてください。

人によっては、「で?」で終わる話かもしれませんが、個人的には色々思うところがありましたですねええ。
二人が結婚を感じるには幾つかの運命的な出来事があれば、それが牽引力になるんだな、とか。例え他のところは圧倒的に食い違っていたとしても(ここでの「音楽」の使い方は巧い…音楽の趣味ってなかなか相容れないものがあるよなあ)。
この二人が生まれた時代が違っていたら、どうなっていたんだろう、とか。逆に自分がこの時代に生きてたら、どうなんだろう、とかね。

で…人生の分岐点って何だろう?どこにあったんだろう?ってね。

マキューアンお気に入り作家リスト入り決定。過去作品もガシガシ読んで見ますか。

| 読書 | 00:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
斉藤和義ライブツアー2009≫2010「月が昇れば」@中京大学文化市民会館オーロラホール

ずっと「一度は生で観てみたい」と思っていたミュージシャンの一人、斉藤和義さん。
地元でやってたライブのチケットが売り切れていて、想像以上に悔しい気分だったので、隣の県での公演に行ってきました。結局4階席でしたが…。

で、はじめての斉藤和義さんを見ての感想ですが。
いやあ!カッコイイ!あんな40代になりたいぜ!って思わせるライブでした。で、こんなんならもっと前からライブに行っておくんだった!悔しい!とも思ってしまった。
ツアータイトルにもなってる「月が昇れば」からは全曲やった上で、過去の曲もバンバンやって(「スナフキン・ソング」とか「彼女は言った」とかかなり懐かしい曲や、皆知ってる「歩いて帰ろう」に、大好きな「歌うたいのバラッド」や「ベリーベリーストロング」もやってくれて満足!)、Wアンコール含めての2時間半、あっと言う間でした。一番最初は最新アルバムの「COME ON !」で始まり、アンコールを含めた最後の最後は最新アルバムのラストの曲「アンコール(そういう題名なのだ)」で終わるという構成も綺麗。
噂には聞いていたけど「君の顔が好きだ」のライブ版は歌詞がエロイ事になっていた。大勢の前で放送禁止用語を歌うその姿が嫌らしくないところが凄いなあ。

で、なんといってもギターが上手いんですよねえ。手足が長くてギターを持つ姿が映えること映えること。あんなにいい音色鳴らせるって凄いんだろうなあ、とギターを弾けない私でもよーく分かりました。あの姿には女はほれるんだろうな。鍵盤楽器とかブルースハープ弾かれたら更にほれる。でMCと演奏はギャップがあるんだ。それで更にほれる。それくらいは男の私でもでもよーく分かりました(笑)。少なくとも同行者(女性)はCDで聴いてくだしていた評価が、生で見た事でガツーンと上がったという旨の発言をしておりましたよ。

で、4階席で見てたわけですけども。当然ですが、ずっと見下ろしっぱなしでした。オペラグラスで見ても充分な距離。たまに手を振ってくれるのが嬉しかったなあ。普段はライブハウスとかで生の音楽聴くことが多いんですが、そういうのとは全然違う楽しみ方だったよ。

次はもっと早めにチケットとって前で観たいですねえ。
ちなみに他の「一度は生で観てみたい」と思っているミュージシャンは椎名林檎(東京事変)だったりするけども、これはチケット獲得が非常に困難だろうなあ。

| 映画・ライブ・コンサート | 22:15 | comments(1) | trackbacks(0) |
シアター!/有川浩
有川 浩
アスキー・メディアワークス
¥ 641
(2009-12-16)

昨年暮れに出た有川作品です。「メディアワークス文庫」の立ち上げラインナップの一つ。電撃とは違う「大人向けラノベレーベル」を目指すんでしょうか。
で、この作品を有川作品最新作、って書こうと思ったら「キケン」が出てた。相変わらず筆が早い作家さんだなあ。

さて、この作品は劇団が舞台。
劇団を運営する金がなくて困っている弟に、金を貸して管理する兄が出した条件は「3年以内に劇団運営で300万の貸した金を返せ」というもの。この作品では、その条件が出されてから最初の舞台が終わるまでしか話が進んでませんので、続編がきっとあるんでしょうねー。劇団メンバーの全員が舞台に立っているわけでもない。俳優なのに今回は裏方って人がいるからなあ。
で、相変わらずキャラがたっている。大きな流れを作っておいて後はキャラクターを動かして語らせる、ってのは有川作品らしいですねえ。ツンデレ兄、ダメ弟を中心に気丈な看板女優と内面に色々ある新人女優、とかとか。他のキャラはまた今後書かれていくのでしょう。恋模様も含めて、ね。

あと舞台づくりの現場と裏方の話って視点が面白い。舞台をやるためならメンバーが「チケットノルマ」という名目で持ち出しで資金調達するって辺りは確かに当然のことではありますが、周囲から見れば不思議に見えるんでしょうね(こういうことは大学時代に経験した)。

しっかしどの作品読んでも思いますが、有川さんは「楽しいお話」を書くことに血道をあげてますねー。文章はリズム重視で、「国語」の文法的にはいかがなものかというところもありますが、その辺はラノベである!と割り切ってかいてるのでしょう。
あと、取材をしたならばもっと色々かけるのでしょうが、それを全て「楽しいお話」に注げるところが有川さんの強みでしょうねえ。
読んでて思ったのは「シアターフラッグ」≒「有川浩作品」って事ですよ。途中の「シアターフラッグ評」とか「演劇界」のことを書いている部分では、こちとら読者を楽しませるために「ライトなノベル」「読んでスカッとしたりキュンとする話」を狙って描いてるんだから「深みがない」とか「軽い」とか「現実味がない」とか「会話がマンガチック」とか「キャラクターが型にはまっている」とか言われる筋合いは無い!ていうか言うな!面白さは正義だ!ってのが行間から二重写しで伝わってくること伝わってくること。
でも個人的には、有川さんてライトなノベルと、一般的な「小説」の橋渡し役になれる作家さんだと思ってる(小説のジャンル間の橋渡しになれる作家さんって少ないと思う)ので、その辺頑張ってほしいんだけど、無理かねえ。

でもって従来のラノベ作家にも「もっと取材してディテール出してからキャラ動かせ」って思いながら作品書いているような気がするのは気のせいかな…いわゆる「普通のラノベ」なんてずっと読んでないから、どうだろう。

| 読書 | 00:01 | comments(0) | trackbacks(1) |
ファンタジーサッカーが休止…

…滅茶苦茶ショックだ。

グランパスの試合以外もフルに楽しむために必須だったのに。コレでJリーグを何倍も面白く見ることができたのに。
水曜から土曜午前まで編成でああでもないこうでもないと悩み、土曜午後から日曜夜までは試合結果と内容に喜んだり悲しんだり、何度も何度も携帯で試合速報をチェックしたり。火曜の夜にはボーナスfp来てないか何度もチェックしたりする、あの日々は帰ってこないのか。

とはいえ、初年度から参加して楽しんだ身としては、無料でここまで楽しませてくれたYahooに文句をいう気はあまりない。感謝こそすれ。ホント楽しかったんだよなあ。
個人的には大学時代の友人も巻き込んで10人くらいでプライベートリーグもやってたんですよ。社会人になってからそれぞれのペースで遊んで、共通の話題になるツールとしてファンサカって物凄く良かったんですよね。何度かファンサカを肴に飲み会もやったなあ。

振り返ってみると、とりあえず山卓(当時ヴェルディ)を使えばよかった時代があったり、エメルソン1トップ1択時代があったり、アラウージョキャプテン以外の10人を予想するゲームだった時代があったり(ここ数年の遠藤なんてモンじゃなかった)。海外移籍した選手を起用してたら年俸二倍ルールとかあったなぁ、とか、「逆仙台固め・逆横浜FC固め」のセオリーやら…。
思い出がいっぱいですよ。

その中、ブログ開設後で最も思い出深い節はやっぱりコレだな。
2006年30節
トップリーグ残留をかけて勝負したら、壮絶な散りっぷりをみせました。良かった節よりも悪かった節のが記憶に残るものなのですねえ。

休止ということで、再開してくれることを祈っておりますが、J's Goalのオフィシャルコンテンツとして再始動とかいうウルトラCはないものかなぁ…。「J1&J2グランプリ」よりも絶対に人が呼べると思うんだけどねえ。
ホント有料でもいいからやりたいよ。

| サッカー | 21:05 | comments(1) | trackbacks(0) |
面白南極料理人/西村淳

去年観た映画の中でもかなり面白かった「南極料理人」。あの映画には原作(いや原案か)があるということで、ホントにあんなだったのかと思って読んでみることに。
映画では堺雅人が演じてましたが、本物の「南極料理人」西村さんは、髭もじゃのオッサンである。アルカイックスマイルあふれる細面の料理人ではなく、本当は酒が大好きで、かなり豪快な性格のおやじだった。
映画化マジックをマザマザと感じた次第だが、当の西村さんはどう思ったんだろうか気になるぞ。俺が一番おとなしくなってる!とか思ってそう。

文字で情報を読むとまたその環境のすごさに驚かされます。映画版だとドーム基地での生活がかなり牧歌的に描写されてますが、この西村さんはやっぱり「生の声」なだけに極限生活のリアルが感じられます。
映画では「説明長くなるので観て理解してね」って部分がきっちり文字で説明してある。トイレのところとか、野菜の栽培棚とか。あとはドームにいくまでもかなり大変だってのがよおくわかる。
で、映画観てて「これマジか?」と思ったのが意外に本当でだったりしたのが驚き。ホントに「回転テーブルで中華料理」とか「スーツ着てフランス料理のコース」とかやってるんかい。「電話交換人に告白」とかは実話じゃなかったのか、他の隊の人の実話なのだろうか。で、極限ミッションの一つ「燃料入りドラム缶転がし」は映画に入れても面白かったのにとも思ったよ。

しかし、南極越冬隊がワザワザ−50℃、標高3800という極限状況にやってきてすることは「研究」である。一部のメンバーは「研究」が大好きで、そのために南極にきていて、研究家以外のメンバーはそれをサポートする立場ってのがよくわかります。で、男9人の共同生活、必用なのは「面白き事なき日常を面白く」という精神なんだなあと。研究と日々の業務はきまじめに取り組んでもそれ以外はオッサンなのにホント子供みたいです。日々日々厳密に生活するよりも、ある程度は心に余裕を持って、で、トラブルには総員を持って応対するのがチームワークであるということですねー。で、西村さんみたいに「反省しない」生活の方がああいうところでの生活はうまくいくんでしょうねえ。

で、料理ですが。これがまた面白い。元々海上保安庁の料理人が、沸点が違う、冷凍したら使えない食材は持ち込めない、等々の状況において、いろんな食事を提供してます。これが働いた後のモードとお祝いモードとで品ぞろえ絶妙に変えられてて、おいしそうです。でもって南極なのに豪華な食材だったりして、ちょっとうらやましいです。「働かざるモノ食うべからず」であり、「(食って飲んで)笑う角には福きたる」なのだなあ。

| 読書 | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0) |