有川さんの去年出た作品を読みました。
就職して数ヶ月で仕事をやめた主人公。暫くはバイトを転々としていたフリーター生活を送っていたが、家族に重大な問題が発生する…主人公は変わらざるを得ない。が、金は無い、経歴も無い。さあどうする?というお話。
うむ。相変わらず安心して読めるねえ。有川さんの作品の中ではかなりトーンの重い展開がいくつかありますが、まあそこはあり皮作品。ハッピーエンドが準備されている作品だからその辺は安心。
厳密言えば「フリーターが家を買う」という話ではないのですが。まあそこは物語の本題とは意外と関係なかったりする。物件探しで色々ページを割くかと思ったら意外にあっさりしてたよなあ。
どちらかというと「働いて家族を支えるってのはどういうことなのか」「すねかじりが稼ぎ手になるにあたっての成長」といったお話でしたね。
やっぱり有川作品って「現実こうなったら良いな」と読んだ後思えるスカッとする話だけど、ああ、自分もがんばんなきゃって思えるところが魅力なんだし、文章も一気に読みきれるように、倒置法を多用した勢いのいい文章でかかれてます。で、文章で大体のことは説明されているので分かりやすく、行間を深く読む必要は無い…で、かなり大仰な心情や会話表現、ベタ甘恋愛ももりこんでマンガチックな楽しみもありつつ。
…それを狙って書いてる。もう、現実ベースのファンタジーってな、そういう物語を作らせたら職人クラスだなあ。
だけども取材やらは裏打ちしておいて、現実の地味でめんどい所はあえて書いてない所もありつつ。これはある種のプロ意識。娯楽小説です、文学や直○的なそこそこ重厚感を求めてる人は他所へどうぞ、ってことなのかも。
















