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Zくん(from デイリーポータルZ)
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献血と名古屋グランパスが好きな図書館司書の日々(誤変換多数)。
2009.08.12 Wednesday
おさがしの本は/門井慶喜
いわゆる「日常の謎」系の連作短編ミステリー小説です。
この作品で「図書館不要論」が持ち出されるけど、流石にそれは極端ではなかろうか、と。
そういう図書館はまだ見た事ないし、夕張だってボランティアさんの運営で廃止には至っていない。 となると「委託」とかのが、もうホントに今の図書館的に物凄くリアルなんですが(「委託」って単語は最終章でチラ、と出てきたことですし)、その辺続編で描いて欲しい。 本庁に行ったところで、あの鼻っ柱を折られた若手議員が汚名返上のために「委託・指定管理」に対して徹底的に研究をする、と。そのための資料を「市長秘書室」に異動となった主人公が「司書」として提供することを求められて、「真面目に答えると戻る場所が無くなるかもしれないけど、職業倫理的には全力で答えなくてはいけない…そもそも図書館が直営である理由はどこにあるんだ?現場に残してきた元同僚達のことも考えたら、どうすりゃ良いんだ!」的な板ばさみになる、とかそんな展開の続編を読んで悶えてみたいのだ(私はMですよええ)。 業界人としては、図書館業界人以外に、もっとこういう「公共図書館の現況」を「面白く」知ってもらいたいものですし、ね。 あと、コレくらい論理的な考えを持てるように、業界人はなるべきです。感情論になればなるほど、現場の外にいる人は冷めてしまいますよ。どこの団体がどうとは言わないですがー。きっと某雑誌で取り上げられると思ってるんですが、志高くして図書館員になった人間の殆どが同じような考えを通過してきたあろう、19-21pの主人公の呟きを、どう解釈するのか楽しみっちゃあ楽しみですなあ。247pのアレも、今の公共図書館の現状を端的にまとめた素晴らしい例えのような気もしなくも無いけど…。 でも。いつも思うんだよね、「図書館の予算」って予算当局からすると削りやすい事この上ないけど、削ったところでそんなに大きな額になるの?ってねえ。 削ったところで地元の議員さんの利害関係者が突き上げてくるでもなし、市民のお金や生き死にに直接影響するわけではないので、滅茶苦茶削りやすい、ってのは分かるんだけどもね…トホホ。つぶしの利かない人材は正規職員として雇用しておきたくない、ってのも、行政当局として考えがあるのはわかるんだよなああああああ。だからって「図書館員なんて食える職業じゃなくていい」って事にされちゃあ悲しいんだよなあ。あ、本の感想とずれたのでこの辺にしておきます。 個人的にツッコミどころは 50万都市で「アンパンマン」が17冊しかない公共図書館、ってのはよほど児童サービスが弱い、もしくはよほどに硬派な選書(キャラクターものの絵本は入れない!とかね)を行っているとしか思えんのですが。50万都市クラスだったら「アンパンマン」がタイトルに含まれているだけの本なら100冊超所蔵してるとか普通?かも。 「児童コーナーの配架や貸出は一般書架よりも骨が折れない」ってのも個人的にはちと違和感。子どもが触るだけに、グチャグチャになりやすいし(特に絵本の書架はすぐにカオス化!)、判が揃ってないから背表紙そろえ辛いし。夏休みは毎日ある種の戦場だよ。 とにかく続編期待! コメント
「おさがしの本は」私もとても面白く読みました。2010年11月27日(土)に群馬県みどり市の笠懸図書館で門井さんの講演会があります。どーして図書館について詳しいのかお話が聞けるかしら?お近くの方は行ってみては!
| しろくま | 2010/11/18 10:58 PM |
>しろくまさん
コメントありがとうございます。 へええ!門井さんを呼ぶ図書館さんあるんですねー。私は群馬までは遠いのでいけませんが…。
| Libris | 2010/11/21 11:07 PM |
図書館に詳しくなってほしいのか?
図書館って好きなんだけどなぁ。フィクションとはいえ、 存続の危機とかちょっとあり得ないねぇ。 コストかかるのは解るんですが、地域の様々な文献を収蔵する 管理するという大事な仕事もあるのでは・・・? そういえば門井さんの新作『若桜鉄道うぐいす駅』 ってのが出たみたいですね。 郷愁に浸れる作品みたいで、意外に評判イイみたい。 ネットで探すといろいろ記事を見かけますよ。 でもびっくりしたのが↓のサイトの様な性格まで分析しちゃってるサイト。 http://www.birthday-energy.co.jp/ ここ数年生き残れるかの正念場とか!! しかし面白いのは、国語辞典を「あ」から順に読んだとか・・・。 図書館の蔵書も「あ」から順に読んじゃうのかも?。
| 登志緒 | 2012/10/23 10:16 PM |
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おさがしの本は門井 慶喜光文社このアイテムの詳細を見る
今回は、門井慶喜『おさがしの本は』を紹介します。図書館を舞台とした本探しが中心的なテーマ。後半は、それに加えて、図書館存続か廃止かという話題も入ってくる。主人公は、図書館のレファレンス・カウンタ
| itchy1976の日記 | 2009/12/27 11:45 PM |
主人公・和久山隆彦はN市立図書館のレファレンス・カウンターを担当している。カウンターには今日も活字の世界で迷子になった相談者がやってくる。
「シンリン太郎について調べたい」
「一度も本を借りたことのない人が借りっぱなしになっている本を探して欲しい」
など
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