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ネット・バカ/ニコラス・G・カー

久々に刺激的なタイトルの本を読んでみました。
邦題はこんなのですが、現代は「The Sharrows」となっており、「浅瀬」という意味です。なるほど、含蓄のあるタイトルだと、読んだ今は思います。
邦題は「ゲーム脳の恐怖」みたいなタイトルであるけども、この本はあの本よりはものすごくまっとうな内容で、学ぶべきところも多い本であります(少なくとも「独自研究」に毛の生えたあの新書とは違って、注釈だけで数十ページあるんだから内容はしっかりしています)。特に自分みたいな図書館で働く人間は読んで絶対に損はしないと思うよ。図書館に対する言及も正しく、いくつかの場所でなされていますし。っていうか、出てから1年経ってから読んでるんだから、図書館業界人としてはもっと早く読むべきだったとも思いますが。

今やありとあらゆる情報がネットに存在し、便利という言葉では片付かず、「不可欠」な存在になっている人が多いと思いますが、そこに対して支払われる脳の変容というリスクについてこの本は書かれています。作中でも引用されている、「プルーストとイカ」は読書と脳の関係でしたが、それのネット版という感じで、いうなれば「グーグルとウミウシ」です。

簡単に要約すれば、「ネットを活用することは、常に脳を『注意散漫』の状態に置く事であり、記憶に結びつく『深い集中』を阻害することになる。ネットに頼れば頼るほど、脳の回路はネット用に変容し、人は集中しなくなり、深い思考をすることからも、記憶している事柄が増える=知識が増えることからも遠ざかることになる」ということ。…身に覚えがありすぎる。この文章を読んでいるあなたも、身に覚えがありませんか?

それは、脳がネットを使わんがために「回路が変わった」ということ。そしてネットには中毒性があるということでもあります。ネットをしていて眠くなることはありませんが、読書をしていて眠くなるという時点で、同じ「文字を読む」という行為でも、働きかけている脳の部位は違うのだろうなと、個人的には思っていましたが、この本は様々な裏付けをもってそのことを証明しています。

本で読んだことは記憶に残るのに、ネットで見たことはそれほど記憶に残らない。いやまあ、全く残らないと言ったらうそになるでしょうが、「1時間の読書」と「1時間のネットサーフィン」を比べてみて、どちらが記憶に残る情報が多いか、「時間泥棒」度が高いか比べてみたら、それはどちらか明らかでしょう。
じゃあ、この本の著者であるカーは「ネットなんてやめてしまえ、1980年代よりも前の文明に戻ろう」ということを主張するわけではありません。「僕も、この便利さからは逃げられないし、この社会はもうネットがあること前提の社会だから、こうなってしまうことは不可避ですよ」というスタンス(この本を書く時には「ネット断ち」をしたそうですが、上梓した後はすっかり元に戻ってしまった、というエピソードが書かれています)。
あと時々ぼんやり思うのですが、今の高校生が受験勉強に集中するのって、大概強い意志が必要なんじゃないかなーと勝手に思ってしまいます。だって携帯電話が近くにあって、いつメールが来てもおかしくない状況で、勉強に集中しなくちゃいけないわけですからねぇ…。

「知」のあり方は変容している、と書かれていますが、それ以外にもネットが普及して変わったことがあります。たとえばコミュニケーション(つながりの「深さ」よりも「いつもつながっていること」が重要視される風潮)とか、物事の評価(過去の作品がデータベース化されたことで、その過去の作品を実際に読んでもいない受け手も含めて、オマージュやらネタバレやら、ちょっとした矛盾やらに「不寛容」になったと思います)とかね。でも、後戻りはできません。様々な発明にはそれを導入するリスクは存在します。それを凌駕する便利さがあれば、リスクは消されてしまうものですからね。

私はfacebookもtwitterもその気になればいつでもやれるのに、「ネットの海におぼれそうだ」と思って手を付けてなかったわけですが、この本よんで、「ネットの浅瀬でおぼれるわけもなく、ただ潜ることも出ることもできなくなるわけだな」と思いが少し変わりました。

で、ブログの文章さえ集中して書けなくなっている自分はかなりいただけない…。以前はもっとさらさらかけたのにねえ。文章書くための脳の回路はちゃんと生かしておきたい。

| 読書 | 14:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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