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困ってるひと/大野更紗
大野 更紗
ポプラ社
¥ 1,470
(2011-06-16)

いろんなところで話題のこの本。私も読んでみました。

うん、評判になるのもよくわかる!これはよい本だ!
ていうか初のノンフィクションによる本屋大賞最終ノミネート&本屋大賞受賞とかそういうのがボンヤリ見えるくらい、っていうかこういう本が本屋大賞取るべきだと思う(…と思ったら、本屋大賞って、小説だけが対象なんだってねえ。もったいない…「キノベス」みたいにすりゃいいのに)。

ビルマの難民についてフィールドワークをしていた大野さんが、謎の難病にかかってから退院するまでの、壮絶な日々がつづられております。ノンフィクションとしてすごいのも確かですが、読み物としてもきちんと起承転結があるのがよくできてます。「転」の展開には何とも言語化しづらい感覚がありました。「すごい」んだけど、どう「すごい」と説明したものやら。

全体を通じてたぶんもっと湿っぽく、切々とつづることはいくらでもできたのだと思うんだけど、まあ文体が明るいのだ。そこがいい。だって、切々としてたら絶対にこんなに話題になってないはずだし、読んでて変な罪悪感を感じない。普通の闘病系ノンフィクションとはその辺一線引いている。たぶん大野さんは読者に「かわいそう」って思われたくないし、そして自分自身を悲劇の主人公にしたりしたくないのだ。その辺もすごいわ。そのあたりはかつて「弱者を援助する」側の人間だった大野さんの感覚があってのことだと思います。まあ、文体が合わない人もたくさんいそうだけどね。作中でいうところの「ムーミンパパ」世代なんかは文体が合わないのでダメ本扱いするでしょう。
あとは実際に「困ってるひと」かなあ、それぞれ立場が違うし、言いたいことがあるでしょうからねえ…。

普通だったら泣き言しかかけないところを、とりあえず「それはそれだから」ということで思いのままに書いてしまう大野さんは、芯の強い人だといちいち、つくづく、読んでて思うし、聡明な人だとも思うわけです。
http://www.1101.com/komatteruhito/
ほぼ日での糸井さんとの対談なんて、糸井さんを食いそうな勢いでいいこと言ってるし。

人と付き合うこと、親と子、友人関係、医者と患者…そのあたりの関係の書き方もそうだし、難病患者と社会との関係の書き方も、なんとまあ、読者にいろいろと考えさせることでしょうか。
とにかくいえることは「生きてるってことは大事なことだなあ」ってことです。あとは、ネット社会じゃなければこの本は生まれてこなかったのかもなあ、なんてことも感じました。「命綱はiPhone」なんて描写が出てくるのですもの。ネット社会になる前は可視化されずに終わったかもしれない。
「ネット・バカ」を読んだ身としては、「ポプラビーチ」で読まずに本で読んだほうがいいと思いますが(笑)。

先に書いた通り、万人にがイイといえるような本ではないけども(先の理由の他には高学歴的なところが鼻につく人もいれば、隔離病棟の描写がどうもという人もいるだろう)、読んだ人がいっぱいいればいるほど、世の中のことをみんな考えるんじゃないかなあ、とか思える、そういう力のある本だと思います。無関心は一番よくないってことです。

| 読書 | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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