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愛の続き/イアン・マキューアン

マキューアンの過去作品のめぼしいところもこの作品で読み切ってしまった。あとは新作を待つか、1983年に出たけど絶版になってる初期作品「ベッドのなかで」を何らかの形で読むしかないですね。

で、こちらの「愛の続き」。
主人公の科学ライターが、とある事件をきっかけに、事件の場に居合わせた男の愛の対象となってしまうというもの。愛といっても、ちょっと狂信的な愛なのである。狂気を孕んだストーカーに監視される主人公の日々の歪みと、パートナーとの関係もおかしくなってく様が淡々とした筆致で語られていきます。

読み終えると、さすがマキューアン、という感想しか出てこない。やっぱり小説家としてめちゃくちゃうまい。細かいエピソードとか心の動きとか、ホント文章なのに「手に取るよう」という形容がとても似合う。ストーリの次についている付録っていう文章が、またうまいんだよなあ。本編を読み終えたときに感じた感情が色々揺らいだり固まったりするんですよねえ。

そして今回の作品は怖い。ホントにこういうこと、ありそうだって思えてしまう。
有名人がtwitterでストーキングされてるのを見たりするとなおさら。たとえばhttp://togetter.com/li/249626 とかhttp://togetter.com/li/261366 ね(これはこれでノンフィクションサイコホラーでヤバイんですが)。
マキューアンは実例をもとに小説を組み立てているんですなあ、ただこの物語を読み終えると、読者は「愛」って何だと思わされるんですねえ。
人を深く愛するってことは、スタートは正直冷静な精神状態ではないですよね、言い換えればパッションが無くては出てこないものです。ただ、純粋といえば純粋ではあるんですよね。で、相手との相互理解や、お互いの愛がぶつかって、完成するのが普通なんです。男女の愛にせよ、家族の愛にせよ、ね。
ただそれが覚めずにずっと続いてしまった場合、相手のリアクションがないのにずっとパッションが自己完結で増えていった場合は、その愛に救いはあるのか、その先はあるのか、という疑問が生じてしまうのですねえ、いうなれば、生身の人間が、生身の人間の崇拝の対象になってしまった場合、どうなってしまうのか?そうなる可能性は、どこにでもあるのではないか?と。

知識と気品と人の心のあやをすべて込めてくる、マキューアンの新作、次はいつになるんだろうか。個人的には村上春樹よりもノーベル文学賞を取ってほしい作家さんになっています。

| 読書 | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
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