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献血と名古屋グランパスが好きな図書館司書の日々(誤変換多数)。
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図書館の「新刊図書貸し出しの1年猶予」について考えてみる
本が売れぬのは図書館のせい? 新刊貸し出し「待った」
この記事について思ったのは、「議論がものすごく雑だなー」と。出版社側の言い分もわからなくはないが、その『著者と版元の合意がある新刊について「貸し出しの1年猶予」』ってのはどう制度化するんかね。

まず1点目。館内で読ませるのは良いのか?ってこと。
それはOK、ってされると、図書館現場は仕事が増える。
東野圭吾あたりは間違いなく対象になるだろうけど(本人も自著の図書館貸出についてネガティブに書いてたし)、棚に置いてある本を早い者勝ちで、っていう現行ルールだと、時間のある人が有利になる(ベストセラーを狙っての開館ダッシュで怪我とかあり得るよなぁ)。まあ、現行でも、時間のある人が有利になるんだけどな。図書館によって異なる「新刊購入リクエスト」の受付開始タイミングで誰よりも早くリクエストを出したものが勝ち、ってルールだもんなー。それはさておき、一部の利用者は、「朝から来られる人しか読めないのは不公平だ、館内で読むための予約をしたい」なんてクレームを出すことになり、図書館現場は対象本については「館内貸出」と「館内貸出予約」というシステムを作ることになるでしょう。これは、考えるだけで面倒くさいぞ。「平日は来られないから」とかの利用者の言い分は聞くのかとか、「一回につき何時間まで貸すか」とか、「返しに来ない場合は館内を探してそのあとどうするのか」とか、「猶予から解禁後の館外予約をいつから受け付けるのか」といったルールを作ることになる。読者側としては、栞ははさめない、興の乗ってきたところで返さなきゃいけない、利用ルールが複雑化とかのデメリット有。
いやいや、そもそも1年間は図書館で購入するのもやめてほしい、ってことなら、発行されて1年たったら「絶版品切れでした」ていう回答されたら図書館側はキレるよ。その図書館で貸し出しされずに買われてた本があれば増刷かかってたって本が、もし売上増えず初刷りだけで終了、ってことになったら、図書館は入手ルートがなくなる。それでいいのか。「あの作家の前の作品が読みたい」ってなっても、読者は古本やネットオークションを探す以外しか入手ルートがなくなるぞ。人によるけどそれは手間じゃないか?
あと、現状でも出版社側は新刊を刷って刷っての自転車操業で、あまり重版とか考えてるようには見えないのだけれど…。そんな苦しい現状だからそんな話が出てるのは良くわかるんだけどね。

次2点目。どうやって「貸し出しの1年猶予」って情報を提供するのか。
本のこの場所、ってところにつけることを決めておかないと、図書館側が間違えて買って貸し出ししたりしないかね。んで、その場合のペナルティってあるの?法的拘束力ってあるの?ってことがある。かつて「雑司ヶ谷R.I.P.」って小説が作品の冒頭に「半年間の貸出猶予」を「お願い」する文書を付けましたが、無視して貸出してた図書館があったしなぁ。
もし、実際に「奥付のこのところに」って情報をつけ、守らない図書館は定価の数倍を請求されるルールを決めたとしよう(それならそれで「数倍払ってでも買え」っていう市民が出てくるだろうけど、それは置いておく)。図書館側の仕入れは現状「地元書店や出版社が持ってくるor店頭で実物見て決める、見計らい注文(「図書館戦争」で知った人も多かろう)」と「カタログだけ見て決める直販」と、日本の公共図書館の多くが採用している図書館流通センター(以下TRC)の「新刊全点案内」を通じての発注がある。
今回やり玉に挙がってるのは公共図書館だろうけど、公共図書館でTRCへの発注を用いてるとこはホント多い。個人的な感覚で7割くらい。んで、新刊全点案内に「この本は1年猶予本です」って情報を入れなきゃいけない。場合によってはリストもいるだろう。で、解禁次第購入したい図書館向けの「1年猶予解禁されました」って情報のリストやページを作る手間が増えるだろう(全点案内の価格増)。MARCにもそのデータを入れなきゃいけないからタグが増える(MARC使用料増)。図書館の業務システム側でも対応が必要になる(システムカスタマイズ費用増)。結果、図書館が本以外にかけなきゃいけない金が増える。すると、どこかを削らなきゃいけなくなる。本代にかける本を削らないといけない図書館も出てくる。文芸書以外の出版社から本が買えなくなる。結局出版業界のためにならない。というダメなサイクルが想像できます(TRCは短期的にはウハウハかもしれんけど・・・)。

3点目。現場感覚だと、「それで売り上げが増えると思えない」。
図書館の文芸書読み・ベストセラー読みは、待つことを本当に苦にしません(そして、一部の利用者は、金をかけずに「早く借りる」ためのテクニックを駆使している)。在住自治体の図書館・在勤自治体の図書館・家族の利用できる図書館と、予約できる図書館への予約をかたっぱしからかけて、最初に回ってきたものを読んで、あとの予約を取り消す、とかやっている人もいるくらいで。あとは「1年の猶予解禁後、たとえ30人待ちでも、100人待ちでも予約をかけて待つ」という状態になり、人口集中地域だと、制度導入後1年たったら、予約かけて読んでる利用者は「1年の猶予の明けた本の予約が順繰りに回ってくる」状態になるのでしょう。まあ、「早く読みたい」のではなく、「いつか読めればいい」という人が図書館で新刊に予約をかけて読んでいる人たちの大方だと思いますよ。ブックオフやアマゾンマケプレで安価に変えるのに、図書館で予約かける人も一定層いますし。千円いかない新書や文庫も何十人の予約が前にあっても躊躇なく予約する人がいますしねぇ。

まあ、きっちり効果が測定できるように体制を組んで、やってみたらいいんじゃないですかと。そうじゃないと出版社側は納得できないと思いますから。

まあ、実際問題、「文芸書」なしでそれ以外の本中心に買って提供することが、図書館本来の役割ではあろうかと思います。今だと公共図書館の蔵書構成は、9類(文学)にウェイトが大きすぎる。今まで図書館を利用しなかった層(「図書館って文学少女がいそう」「だって自分小説よまないし」ってイメージの人ら)にアピールするには、それ以外の分野をきっちりそろえたほうが効果が高いのは確かだと思いますが、上が求める実績が「前年比の貸し出し数」だったりするから頭が痛いところです・・・。蔵書回転率だけ求めてたらどうしても貸し出しを稼ぐ本に頼っちゃうんでねぇ。
| 図書館 | 00:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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