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Zくん(from デイリーポータルZ)

 
献血と名古屋グランパスが好きな図書館司書の日々(誤変換多数)。
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さよなら渓谷/吉田修一
吉田修一の最新作。
今回の舞台は首都圏郊外の市営団地です。ここで起きた一つの事件をきっかけに、その隣家に住む一組の「夫婦」の過去が浮かび上がる、というもの。

この作品も、「静かな爆弾」と同じく「悪人」以降の吉田修一作品である、と強く思わされる内容。読み終えた後のずっしり感が違うんですよね。文章の読みやすさと、魅力である細かい描写や会話表現の上手さはデビュー当時と変わらないのに、取り上げる内容とその深みはドンドン重厚になっているといいますか。

ミステリーとは言わないまでも、いわゆるネタバレ要素もありますので、多くは書きませんが、物語中で語られる「過去の事実」と現在のシチュエーションを考えるに、「本当に、そんなことあるのかなぁ」というのが正直なところですが、フィクションだからこそこういうことも書かれるのだなとも。この物語に触れると「本当にはなくとも、この物語においてはありうる」と思わされるんですよ。で、登場人物に汗のにおいを読んでて感じたりする、この辺が小説の面白いところですよね…。
「過去の事実」が明らかになって行く過程と、そこで何が起きたのかが、そしてそれがどう物語上の現在に影響を与えたのか、それが気になって、ページをめくる手が止まりませんでした。読み終えて、その実写の本本体にモザイクのカバーが掛かっている装丁の意味に、ああ、と感じ入ってしまいました。

その、何と言うか、この物語に書かれている事件は、連載されている媒体である「週刊誌」の好きそうな事件ばかり…。親による子殺し、集団レイプ(付随して「セカンドレイプ」)、DVなど…。この辺りの描き方も上手い。詳しく描かれなかった事件もありましたが、もっと長くすれば、その辺り描けたのかもしれません…。

惜しむらくは軸になる3人以外の人物造型をもう少し深く突っ込んでもらってもよかったかと。特に取材者同僚のそれを。なんであそこまで手伝ってくれるんだか。

作品の構成を考えて、またこれを週刊誌連載でやっていたということを考えると、これだけの物語を計算して書いてるんだなぁと。今毎日新聞夕刊で書かれている「横道世之介」も読んでると、作者の主張が前面に出ず、読み手とその媒体を選んで様々な物語が書ける、いまどき稀有な作家さんだと思います。
| 読書 | 21:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
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